小学生による鏡山校区活性化プロジェクト その1

鏡山小学校の5年生が総合の授業で、校区内のお店をもっと繫盛させて、明るくにぎやかな鏡山にする取り組みをしています。

先日、お店を活性化するためには何を改善すればいいのかを考えるため、山科店に聞き取り調査に来てくれました。

かわるがわる3チーム 計11人の生徒がやって来ました。

 

あいさつ状を書いていてきてくれました。

いきなり大人から「地域を活性化するのでお店をよりよく変えるお手伝いをします…」って言われたら相当怪しげなんですけど、子供たちが真剣に取り組んでいる様子をみると頼もしささえ感じます。

 

各チームとも質問をまとめて来ました。主なものはだいたいこんな感じです。

 

1.これからお店をどのようにしていきたいか

2.何を目標にしているか

3.どんな工夫、取り組みをしているか

4.PRして欲しいことは何か

5.人気商品、おすすめの商品は何か

 

いきなり聞かれると、どう返答しようか考えてしまいます。

質問状を渡されて、期日までに記入しておくよう頼まれました。

1と2は会社でいうところの企業理念とか経営計画になりますかね。

当店の理念は『「やっぱりおいしい」と満足していただける商品を提供し続け、お客様、従業員、関わるすべての人の幸せに貢献する』なので、わかりやすく書きました。

たくさんあるお店の中からうちに足を運んでいただいたのだから、期待を裏切ることなくお客様にも従業員にもこの店を選んでよかった…と思っていただきたい、という気持ちを伝えました。

 

3の「どんな工夫、取り組みをしているか」は仕事をするのって細かな工夫や選択の連続ですよね。当たり前のことなんですけど改めて聞かれるとどう書こうか迷います。

常々お客さんに喜んでもらうにはどうすればいいのか、商品の良さを知ってもらうにはどうすればいいのか考えながらお店をしています。ということと、お客様へのPRとして、つい最近始めたツイッターでの発信や山科店に置いてあるデジタルサイネージ(画面による広告表示)のことを書きました。

 もしかしたら、和菓子をPRするポスターなんかを作ってくれたら、店頭の画面で表示したり、小さく印刷してお客様に配るチラシにできるかも知れません。

 

4の「PRして欲しいこと」はすぐに決まりました。いつも思っているのですが、今って家族や親せきが集まって行事をすることって減っていますよね?

和菓子って昔からの文化、風習、行事とともに発展してきたものなので、そういう行事が減ると和菓子を食べる機会も減るんですよね。

例えば、この間山科であったお祭りですけど、昔は親せきを招いてお赤飯や鯖寿司を振るまうというようなことをしていました。ひな祭りや端午の節句も家でお祝いをして、傍らには和菓子がありました。

風習そのものが消えそうなのものもあります。暑気払いで土用の入りに「あんころ餅」を食べるというのは知らない人が多いです。

家族との過ごし方は、多様化して変化もしていくものですが、残しておくべきものもあると思うんですよね。

なにより和菓子を身近なものとして、子供のころから親しみを持ってもらいたいです。お金を握りしめて買いに来てくれる子供もいるんですけど、もっとそういうお客さんが増えていけばいいなと思います。

 

5「人気商品、おすすめ商品」っていうのも一言では言いにくかったりします。季節によってその時の旬というのがありますから。でもまずは鳴海餅の代名詞的な「お赤飯」と季節とともに移り変わるお菓子のことを伝えました。

今後の活動スケジュールは、まず子供たちが聞き取った内容から提案書を作成します。実際に店舗で実施できるように直していって2月に学内で発表してから店舗で実施の予定です。

どんな案がでてくるのか楽しみです。またブログで紹介していきますね。