古の雅な和菓子

こんにちは 社員のしろさんです。

紅葉から冬へ向かう今日この頃。私が好きな時期の一つです。

今月は古くからの京都のならわし、をより感じるお菓子をご紹介します。

平安時代、天皇が自ら餅をつき臣下と食べたとされる宮中行事が亥子祭です。

出来上がったお餅はイノシシに似ていることから、その名も亥の子餅といいます。

無病息災を祈っていただきます。(多産のイノシシにあやかり家が繁栄するとも信じられた)

 

歴史は古く平安時代の書物源氏物語にも登場する和菓子です。「輝くように美しく光る君」とも呼ばれた光源氏の生涯を描いた長編小説です。

その年最初の亥の月、亥の日、亥の刻に食べると万病に効くといわれていたのです。

今年最初の亥の月、亥の日は117日。亥の刻は夜の10時頃。(今月は1119日も亥の日です)

源氏の時代から現代まで食べ継がれてきた亥の子餅。深まる秋の味わいです。

また、京都の各神社で行われるお火焚祭(収穫に感謝し厄除けを願う)にちなんだ火焔宝珠の印が焼印されたお火焚き饅頭も当店でお作りしています。

秋の夜長に当店の亥の子餅。

 

今宵は古(いにしえ)の雅(みやび)な和菓子を堪能しましょう。